11月29日(日)
 所沢総合グランドのテニスコート、メンバーは8人。週に3回のテニスは健康に欠かせないルーティーンワークになってしまいました。仲間にも恵まれて楽しいテニスです。
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 今日は昨日の続き「逆・日本史」
 続・平家は干物、源氏は獣肉、差が付くのは当たり前

 この頃の公家の食事は、食べる料理より見る料理が多く、干物の魚貝が動物蛋白の中心となり、仏教の殺生戒から獣肉を食べる事は殆どなかった。例えば、公家の大饗の際のメニューを見れば分かるが、第一の皿にはキジの干し肉、第二の皿には干し鮑、第三はさざえの干物…と、殆ど原料のままの干物を削ったものが約20種類程も並んでいる。豪華な様に見えても、これはまるで乾物屋の店先である。その上、宴遊と濁り酒の歓楽に明け暮れ、運動不足と慢性胃弱、糖過多に陥り、平家一門の体格を下げる条件が揃っていた。結果として消費的、依存的な精神生活を送っていた事になる。

 そこへいくと、源氏は関東の田舎侍だけあって、日常から武技を練り、狩猟を盛んに行い、その獲物は食膳に自由にのぼっていた。これは魚貝の干物とは比較にならない程新鮮な動物蛋白の摂取法である。もっとも動物蛋白ばかり摂っていると、日本人の体質から脂肪過剰に陥るが、同時に野生の新鮮な草木の葉・若芽・花・野菜・果物・海藻等も摂っていたから、栄養価の高い、バランスの取れた食事をする結果になった。これは精神も健康的になる元である。

 更に関東が味噌等のモロミ文化圏である事も、彼等の健康維持に大切な役割を果たした。又年中、筋肉労働をする為、食品の消化吸収もよく、体力は抜群であった。
 貴族化し、形式的な食生活や食品タブーに邪魔されて体格が貧弱になり、酸性過剰で栄養失調状態から不安定な精神状態になり、現世否定の暗い思想を持った平家一門の公達と、山野を駆け巡り、豊かな自由食を享受して健康な精神状態にあった源氏とでは、精神的にも肉体的にも比べ物にならず、戦う前から、全ての面で勝敗は決まっていたのである。